スペガ通信
植木の病気と害虫Q&A
皆様こんにちは
さて、本日は「植木の病気と害虫Q&A!」をお送りします。
目次
A.見た目別病気対策
B .病気と害虫の防ぎ方
庭の植木が掛かりやすい病気や害虫の対策方法をQ&A形式でまとめました。
A.見た目別病気対策
1.葉がしわしわしてきている
-熱でやられているか水不足が原因かもしれません。
【対応】
-植木鉢に植えている場合は水が溜まって抜けず、根腐れしている可能性もあります。
-適正な量の水やりにする事で元気を取り戻します。
2.葉に黒い点々が出てきている
-褐斑(かっぱん)病の可能性があります。
【対応】
-カビの一種なので薬剤を撒いて感染を防いでください。黒くなった葉っぱは戻りませんので、
取るか剪定してください。放っておくと新しい葉にも感染してしまいます。
●おすすめ薬剤
トップジンM水和剤。2週間に1度程度散布。
3.葉が粉を振ったように白くなってる
-うどん粉病の可能性があります。
【対応】
-殺菌剤を撒いて殺菌してください。
-菌が飛んでくる→葉に付く→体内に回る→最終段階で葉の表面に白く出てくる。という順番で発症します。
よって出てきてしまった段階では瀕死状態と考えてください。
-殺菌剤を2週間に1回程度たっぷり撒いてください。(表面の白い粉を洗い流すように散布してください)植木に体力が残っていれば少しずつ良くなってきます。
●おすすめ薬剤
ダコニール
4.葉がスカスカになっている。やけに緑色が薄い。蜘蛛の糸が張ったようになっている。
-ハダニの可能性があります。
【対応】
消毒をしてください。放っておくとスカスカになり植木が死んでしまいます。
●おすすめ薬剤
ベニカXファイン又は、マラソン乳剤:ホームセンターなどで売っているダイン(展着剤)を混ぜ
(1Lに1.2滴程度)スプレーボトルなどで吹き付ける。
5.葉が大量に食われている。やけにカナブンが飛んでいる
-カナブンの幼虫の可能性があります。
【対応】
鉢植えの場合は土の入れ替えが必要です。
幼虫が土にいると根が食い荒らされてしまい、植木が死んでしまいます。
売れ替えができない場合は薬剤を散布してください。地植えの場合はあまり影響がありません。
●おすすめ薬剤
ダイアジノン:土に撒いておけば1日で効果があります。
ただ、表層15cmまでしか効き目がないので注意。菜園などにも使える薬剤です。
ベニカXファインを撒いておくとカナブン除けになります。
6.葉が食べられている。地面に黒い粒が落ちている。
-あお虫・毛虫の可能性があります。黒い粒は虫の糞です。
【対応】
殺虫剤で駆除してください。大きい場合は割りばしなどで取り除いてもOK。
●おすすめ薬剤
ベニカXファイン、モスピラン
7.葉がススが付いたように黒くなっている。
-スス病の可能性があります。
【対応】
アブラムシ又はカイガラムシの発生により起こる病気で、虫を駆除しないと治りません。
歯ブラシなどを用いて虫を落とすか薬剤を撒いてください。びっちり虫が付いている場合は切リ落とした方が早いです。
●おすすめ薬剤
ベニカXファイン
8.木くずが出てきている。
-カミキリムシ又はゾウムシ(オリーブ限定)の可能性があります。
【対応】
虫本体を探し出し、駆除するしかありません。放っておくと木が死んでしまいます。
木が急に半分だけ枯れてくるなどの症状もこの虫に食われて居る時の特徴です。
B .病気と害虫の防ぎ方
1.事前に消毒をする
-消毒は病気や虫を防ぐ役目があります。
発症してしまうと基本的には手遅れ。春と夏の終わりに消毒をする事で年中虫や病気を寄せ付けない健康な植木になります。
【ポイント】
事前に消毒をすると、木が葉から液を吸収し、自ら体からその液を発しそれを虫が吸って死ぬというサイクルができます。 なので、消毒後も1シーズン効き目が持続します。
2.剪定をして風通しを良くする
-葉がぎゅうぎゅうに生えている状況は虫が住みやすく、病気にもなりやすい状況です。
春と冬の2回剪定をし風通しを良くして、植木が健康な状態を作っておく事も大切です。
【ポイント】
多くの植木は、切った箇所からY字に枝が生えて来る傾向があります。
樹形を考えて剪定しないと、成長した時に格好悪い形になってしまいます。剪定に自信のない方はプロへ依頼しましょう。
3. 良い土壌で丈夫に育てる
-土壌が悪いと植木が丈夫に育たず、病気や害虫に負けやすい状態になってしまいます。
栄養の無い痩せた土地や石がゴロゴロ地中に入っている土地、水はけが悪い土地などは植木を植える前に
土を改良してから植えましょう。
既に植木を植えてしまっていても、周りの土を改善し少しでも健康に育つ環境を作ることが大切です。
【ポイント】
木がいつまでたってもひょろひょろ。葉があまりつかない。実がならない。
など見た目にも元気がない場合は土壌のせいかもしれません。
【まとめ】
-病気や虫などの対応はなかなか素人の判断では正しい対処が難しい場合があります。
一通り手を尽くしても良くならない場合は剪定や消毒を含め、一度プロに見てもらう事をおすすめします
ぜひ参考にしてください
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