昨年の台風で倒れた木の多くは、葉が生い茂った状態で、木の地上部が風を全面に受けたことで根が耐え切れず倒れたと考えられます。少しでも風受けを弱くするために、枝ぶりが見えるくらい剪定をして地上部の風通しを良くしておくと、倒れる危険性が軽減します。また、経年劣化により支柱が腐っている場合があります。支柱がグラグラしている場合は取り換えましょう。

台風で屋根材が飛ぶ被害が多く見受けられました。屋根材が吹き飛ばないようにする「押さえ材」や、骨組みが飛ばないようにする「サポート柱」の設置をおすすめいたします。「押さえ材」も「サポート柱」もすでに設置済みのカーポートに追加で設置が可能です。

イナバ物置やヨドコウといったスチール製物置の被害はほぼありませんでしたが、KETER（ケター）やカンナ物置といった樹脂製の軽い物置が倒れる被害がありました。風あたりが強い場所に設置する場合は、通常のアンカー（杭）施工以外にも、重い物を入れたり、ロープで固定したり、アンカーを増やす（別途工事が必要です）と倒れる危険性が軽減します。