スペガ通信
~木を知ろう~第四十六回・木の空洞に手当は必要か?①
2014年3月11日
こんにちは
木を知ろうのコーナー連載第四十六回目です
今回は「木の空洞に手当は必要か?」です
木の治療の新しい考え方をご紹介します
①腐朽部の削除
腐朽が入ると、木はそれ以上広がらないようにかたい防御の壁を作ります。
くさってボロボロになっているところAは、すでに腐朽菌が材をほとんど
食べ尽くしたあとなので、ここをとっても意味はありません
最も腐朽菌が活動している部分Bは変色していますがまだ堅く、
防御の壁と見分けがつきにくいのです
したがってBを削り取ると壁(バリヤー)を壊す恐れがあり、
逆に普及を広げます
②幹の空洞部のキャップ
雨が入らないようにと、トタンでふたをしたりしますが、
水が穴にたまるからといって腐朽が広がる訳ではありません
むしろ水がたまると逆に空気が遮断され、
腐朽が繁殖しづらくなります
キャップをしても腐朽を止めることはできません
木は常時水をすいあげているので、
材の中に湿気が入らないようにするのはもともと無理
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18:05 | [~木を知ろう~]